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 1.地震

(1)2018/07/07千葉県東方沖M6.0へ戻る

(2)2018-0717-0434-茨城県沖地M4.8へ戻る

(3)2018/08/14福島県沖M6.4

 

 

@地震の規模と震源の位置

 この地震によって簡易地震計は普段観測される揺れとは異なり、特異な揺れを観測しました。詳しくは、後述しますが、要点をまとめておくと、次の通りです。

 a) P波による初期微動により、簡易地震計は不規則に揺れました。

 b) S波による主要動では、初めは震源方向とほぼ直角方向に揺れました。

  そのメカニズムを理解するうえで、重要な点は、

    震源の位置と観測点の位置

    地震の起振のメカニズム

の組み合わせですので、順を追って説明します。

  まず、震源の位置と地震の規模は、気象庁の地震情報(震源・震度の情報)によると、以下の通りです。

震源・震度に関する情報
令和 元年 8月 4日19時28分 気象庁発表

4日19時23分ころ、地震がありました。
震源地は、福島県沖(北緯37.7度、東経141.7度)で、震源の深さは約50km、地震の規模(マグニチュード)は6.2と推定されます。
この地震による津波の心配はありません。
この地震について、緊急地震速報を発表しています。

この地震により観測された最大震度は5弱です。

[震度3以上が観測された地域]
震度5弱 宮城県南部 宮城県中部 福島県浜通り
震度4  宮城県北部 福島県中通り 茨城県北部 栃木県北部 栃木県南部
震度3  青森県三八上北 岩手県沿岸北部 岩手県沿岸南部
     岩手県内陸北部 岩手県内陸南部 山形県庄内 山形県最上
     山形県村山 山形県置賜 福島県会津 茨城県南部 群馬県北部
     群馬県南部 埼玉県北部 埼玉県南部 千葉県北東部
     千葉県北西部 千葉県南部 東京都23区 神奈川県東部
     神奈川県西部 新潟県中越 新潟県下越 山梨県中・西部
     山梨県東部・富士五湖 長野県中部 静岡県東部

()

気象庁の地震情報(震源・震度の情報)より転載。

観測点のあるさいたま市見沼区の震度は3でした。

この速報ではM6.2となっていますがCMTではM6.4です。

 

A震源と観測点との関係

  次の図で示しますように

  ×震源は福島県沖

  〇簡易地震計のある蛙聲庵はさいたま市見沼区にあります

蛙聲庵(観測点)と震源の方位や距離は以下の通りです。

震源の方位 42°

距離    270km

深さ     50Km

             50/270 = 10°

  従って、P波が地震の発生から3040秒後に約300Km離れた観測点に、約10°斜め下から到達します。このためP波も略水平方向の揺れです。S波の到達までは、それから301分ほど遅れますので、その間が初期微動です。

  この初期微動が不規則で複雑な揺れであり、

  次にS波による震源の方位と略直角の方向の横揺れが到達し、

  その後、さらに振子が回転する揺れが地表波により起きました。

この様子を、撮影した動画がYoutube

    2019 0804 福島県沖地震https://youtu.be/dlhvHULCy6c

に同日に投稿してあります。

 

B観測した揺れとそのメカニズム

  まずはじめに、どのような地震であったか見ておきましょう。防災科学研究所と気象庁のCMT解析の結果が公開されていますので、それを見ておきましょう。

 

防災科学研究所のCMT解  

           ()防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網より

震源の位置、深さ、マグニチュードです。

 

 

気象庁のCMT

                            ()気象庁発震機構解より

 

 

 

 

201908041923 福島県沖 M 6.4

地震発生時刻と震源位置およびマグニチュード

発生時刻

緯度

経度

深さ

2019-08-04 19:23:03.5

北緯3742.4

東経14137.9

45km

6.4

セントロイド時刻とセントロイド位置およびモーメントマグニチュード

セントロイド時刻

緯度

経度

深さ

w

2019-08-04 19:23:10.0

北緯3744.2

東経14138.2

51km

6.3

モーメントテンソル解

Mo

Mrr

Mtt

Mff

Mrt

Mrf

Mtf

指数

単位

D.C.成分比

3.56

2.45

-0.33

-2.12

0.99

2.42

-0.74

18

×10(指数) Nm

0.02

発震機構解

走向

傾斜

すべり角

P軸

T軸

N軸

断層面解1

22

69

91

方位

111

294

201

断層面解2

198

21

87

傾斜

24

66

1

 

  防災科学研究所の計算結果(Hi−netと示します)と気象庁の計算結果(気象庁と示します)には、多少のずれがありますが、以下のようなことは言えると思います。

震源断層の走行について

  地震を起こした断層の走行(断層面が地表と交わる線)は、

    Hi-net 208.3 / 21.0       気象庁 22 / 198

ですので、子午線から右に18°〜28.3°の方向になっています。そうすると、観測点は、断層面の走行の延長線から約20°の位置に当ります。

断層面の滑角については

    Hi-net 96.9 / 87.6       気象庁 91 / 87

ですので、断層上面がほぼ真っすぐに下面の上に乗りあげています。

  そうすると、観測点から見て殆ど真横に地盤が動いたことになります。

 

観測した揺れのメカニズム

 初期微動として伝わってきた揺れは、地震による断層面に破砕が始まり、徐々に断層がずれ始めた振動が、断層の正面から伝わるのではなく、断層面に沿った方向に拡散したものが伝わってきたため、不規則で複雑なものになりました。

 次に、断層のずれが観測点から見て左右方向に近いものであったため、ずれによって起こった振動は、震源から観測点の方向に対して、横向きの揺れでした。これが横波(S)としてP波の半分くらいの速度で観測点に届きました。

 その後は、地表波やS波が、反射したり、屈折したりして届き、これに伴って観測点の背後にある綾瀬川断層もずれたりして、振子に回転を与えるような振動が、観測点で観測できたようです。

 

 

 

 

 

参考になるホームページ

☆本件に関する動画は

Youtube2019 0804 福島県沖地震に当日の動画があり、

Youtube2019-0804-福島県沖地震で複雑な振動を観測したメカニズムに、このページの説明に即した動画があります。

 

☆一般的な地震情報は

気象庁|地震情報

http://www.jma.go.jp/jp/quake/

にあります。

 

☆気象庁の各種データ・資料

http://www.jma.go.jp/jma/menu/menureport.html

には

地震の活動状況

震度データベース検索など

発震機構解(精査後)

などが記録されています。

 

☆術語の意味などは

https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/mech/kaisetu/mechkaisetu2.htmlに、

発震機構解とは何か

発震機構解と断層面

CMT解とは何か

発震機構解と断層面

などが、解説されていて、

さらに最近の解説書も紹介されています。

 

☆防災科学技術研究所 Hi-net 高感度地震観測網

http://www.hinet.bosai.go.jp/?LANG=ja

には、微小な地震の状況もわかります。

さらに3次元の震源分布などを見ることができます。

 

 

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