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4.「もくげ(むくげ)」の栽培

 

もくげ(むくげ)は世界的に植えられているだけのことはあって、

非常に簡単に育ちます。

 

庭のある方

自分の家の庭でも、団地の庭でも、公園でも、街路樹の下でも、

そんなことはもくげ(むくげ)は、気にしていないようです。

もくげ(むくげ)の枝を切ってきて、葉のついたまま、挿し木しておきますと、

その内何割かは、根を出し、新芽を出し、

つぼみが出てきて、花が咲きます。

土と、日光と、適度な雨とがそろっていればどんどん育ちます。

1年中いつ挿し木しても育ちますが、梅雨時が特に良いようです。

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庭に植えたものは何年かすると塀の外からも花を楽しめます。

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やがて2階から花が見えるようになります。

高くなりすぎると、見たい位置から花が見えなくなったり、

邪魔になって、切られてしまいますので、

どこまで大きくなるのかは、確かめたことがありません。

灌木bushといわれますが、多分うそ、桜の木位の高さにはなります。

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伸びすぎて困る方は、好きなだけ剪定(枝を切り落と)してください。

これも、春夏秋冬時を選びませんが、葉のない冬が安全確実。

道路の視界を遮り始めたためか、道路沿いの数十本のもくげ(むくげ)は、この春、

(ひざ)と腰()間の高さで、幹をバッサリ切られ、切り株の幹だけでした。

でも、夏にはすべてが新しい枝をだし、秋には花が咲きました。

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庭に挿し木したのに、すぐ枯れた方は、

挿し木した土が合わなかった可能性があります。

ある程度の大きさになるまでは、人工的に育てましょう。

 

庭のない方は、

プランターや植木鉢に植えるしかありませんから、

多少面倒でも、手をかけて育てましょう。

 

その1 出根

枝を切ってくる、もらってくる、あるいは、花をもらってきて花瓶で楽しんだあと、

日の差す室内で、きれいな水につけておきます。

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花瓶が無くても、ペットボトルを切ったものでOKです。

もくげ(むくげ)の枝を20cm前後に切って、水につけておきます。

花や実はもぎ取るか、切り取ります。葉は付けておきます。水中の葉も付けておきます。

水が悪くならないように、

暑いときは朝夕、2529℃なら毎日、もう少し涼しければ、23日に1

水を替え、花瓶、ペットボトルの滑(ぬめり)をきれいに取ります。

葉や茎にアブラムシなど害虫がいるときや、

苔、カビ、その他の汚れのあるときは、

水道水で洗いながら指でこすって流します。

水道水に入っている塩素で、消毒しているわけです。

写真のように清潔に保ちます。

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早ければ数日で、遅いときでも2〜3か月たつと、上の写真のように根が出始めます。

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これでも早いくらい、もう少し待ちましょう

 

1週間のときもあれば、数か月のかかることもありますが、

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たくさん根がでていて、かなりの数の根が1〜2cmになるか、

少数の根が長く伸びていて、その数本の長さが3〜5cmになったとき、

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プラスチックのカップを用意します。

プラスチックでないと、根の成長が見えませんので、

いつ、鉢に移したらよいか見極めるのが難しくなります。

底に細かい(直径1〜2mm)の穴を610個あけます。

 

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関東なら鹿沼土、関西なら川砂などpH6位の弱酸性で、

雑菌のいない土や砂があれば、鹿沼土の代わりになります。

雑菌のわかない土で、pHが弱酸性なら、他の土でもかまいません。

 

 

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カップの底に粒の大きめの鹿沼土を入れてから、

雑菌、カビ、アブラムシなどの害虫をきれいに洗い流した

根の出たもくげ(むくげ)を入れます。

根がはみ出るときには丸めても、構いませんが、手や移植ごてで

傷をつけたり、バイ菌をつけないようにしてください。

 

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根が埋まるまで鹿沼土を入れてから、

 

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カップを水につけます。

 

 

 

根を出させたペットボトルは、

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きれいに洗って、乾燥して、次回に備えて保管します。

汚れたまま、保管すると、次回、挿し木を腐らせてしまいます。

他の用途とは、別に、専用の

スポンジ、ブラシ、トイレの汚れ取りなどを用意して、

使った後は、きれいに洗って乾燥していますが、

それでも、何割かに菌がついてしまいます。

決して、他の用途(トイレやキッチンのシンク等)と兼用にはしないでください。

 

 

病気や害虫の感染を防ぐために、室内に置き、しつかり管理します。

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カップを深さ数cmの水につけること、

室内でありながら、ちゃんと日があたること、

カップの中の土も清潔であること。

25℃前後を保ち、低温や高温にしないこと。

この段階で肥料、養分は不要です。

 

省エネ運転のエアコンは、外気温にあわせて、

室温を上げたり下げたりするので注意。

人は場所をかえて居心地の良いところへ移動できますが、

もくげ(むくげ)は、動けません。

人は上着を着たり、シャツを脱いだりできますが、

もくげ(むくげ)は、衣服をもっていません。

 

やがて、根がカップの壁に広がってきます。

 

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これでは、まだ、根の張り方が不十分です。

 

 

 

その2 植木鉢への移植

 

カップの表面に根がびっしりと付いてきて、

さらに、新芽が出て、葉がふえてきたら、

 

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土に下ろします。

 

ベランダの方は、

最初は5号鉢に移します。

 

庭に戻す方は、

この段階で1部分を戻してみましょう。

大丈夫と見極めがついたら、残りも庭へ、

ダメなら1〜2年は鉢で育てます。

 

この時の留意点は、根鉢と幹の根元は、鹿沼土など雑菌の少ない土を使うことです。

その外側は、腐葉土、もみ殻、培養土、化学肥料など、養分をたっぷり与えます。

ただし、水はけを良くし、腐敗が起きないこと。弱酸性〜ごく弱い酸性を保てること。

水はけは良いけれど、乾いてしまわないことが、苗の間(12)は必要です。

 

水遣りは、ほぼ毎日。

鉢なら深さ2〜4cmの皿を敷いて、鉢のウオータースペースと

下の皿の両方から、あふれるまで水を遣り、

皿の底1mm位まで水がなくなるか、鉢の表面の土が乾いてきたら、

また、水をやります。4.の害虫のところでご説明しますが

あふれさせるのは、アブラムシなどを流すためです。

生育が順調で、気温が高く、日が差し、乾燥した風が吹いている日には

5号鉢だと朝昼夜水遣りが必要な時もあります。

逆に梅雨時や、寒い日差しのない時で、苗の生育が悪いと

4〜5日水が減らない時もあります。

こういうときには、サプロールなどのサルファ剤を、

カビ止めのために散布することもあります。

幹の根際(ねぎわ)の様子を観察して、どういうときには調子がよくて、

どういうときにはだめなのか、覚えましょう。

冬にはもっと長期に一度の水遣りで良い時もあります。

 

 

 

その3 鉢替え

 

大きくする時

2月〜4に葉のないとき、元の植木鉢より12号大きい植木鉢に移します。

大きくしない時

には、同じ大きさの植木鉢に植え替えますが、

このときには、根鉢の周りの土を3〜5cm減らし、

根鉢を元の植木鉢より1〜2号小さい植木鉢の大きさにします。

根鉢が固くて、土が崩れないときには、

無理に土を減らすと、根が切れてしまいます。

バケツやバットの中で水をかけて、土を溶かしてください。

土の溶けた水の入ったバケツやバットは、

そのまま何日か乾かしておくと、土が回収できます。

足す土はもちろん養分の多い土を入れます。

培養土とか、赤玉土などの用土に腐葉土を混ぜたものなど、さらに、

配合肥料や、油粕など緩効性の肥料、草木灰、もみ殻、もみ殻の燻炭などなど

なんでもかまいませんので、土に肥料を混ぜてください。

ただし、土が弱酸性くらいの方がよく育ちますので、

石灰などアルカリ性のものは控えめに。

 

鉢替えすると根が傷みますので、

元の枝葉をすべて維持することはできません。

剪定をして、鉢の大きさに対して、

ちょっと見劣りするくらいまで、刈り込んでください。

刈り込みすぎでは、めったに枯れませんが、

枝葉を残しすぎると、急に弱ってきます。

刈り込んだ枝は、また、挿し木の材料になります。

 

もくげ(むくげ)の成長は、ものすごく旺盛ですので、小さめの鉢で植える時は、

剪定をこまめにするか、鉢替えを夏から秋にもう一度するかしないと、失敗します。

花をたくさん咲かせたり、枝を伸び放題にすると、

栄養不足で突然生気を失います。

その時は、思い切り剪定して、鉢替えをしてください。

 

image021元気な時     image023夏でも鉢替えの必要な時

 

image025原因は枝の伸ばしすぎ

image027 鉢替剪定後約1ヵ月

image029 鉢替剪定後約2ヵ月

CIMG0317  翌年(2009)5

image037 翌年(2009)7

 

ついつい、欲張って、大きくし過ぎたり花をつけ過ぎた後は、鉢替えと剪定をします。

すると、古い葉を落としても、しばらく(1〜2か月)して、また元気な芽が出てきます。

うまく鉢替えのできた元気な木は、芽が出てから、古い葉を落とします。

庭の場合は、剪定と施肥をしてください。

 

 

その4 なぜ挿し木か

 

もくげ(むくげ)には、花が咲くのですから、実ができます。

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この実からは、種もとれるそうですが、そうはしません。

 

昔から、そうしてきたので、

理由をきかれると、困ってしまいます。

でも、こうではないかなと推測していることを列挙しておきます。

 

1.元気なもくげ(むくげ)は実をつけない。

花がしぼんだあと、数日すると花が落ちてしまいます。

何か不具合があると、実をつけるようです。

 

2.実を大きくすると木が弱る

何か不具合があって、実をつけているということは、

その木がこれ以上そこで生きていくのは無理かもしれない、

と悟っているということではないでしょうか。

その木は、自分を犠牲にして、子孫である実の中の種に、

種の保存を託そうと無理をします。

その結果、実と種に養分を集中します。

結果として、その木は枯れてしまうか、かなり傷んでしまいます。

特に小さな植木鉢の場合、相当なダメージになります。

 

3.交雑の防止

私のところでは、マンションの狭いベランダに鉢植えしています。

いつも、何種類かのもくげ(むくげ)が育っています。

もくげ(むくげ)の開花時期は長く、花もたくさん咲きます。

このため、お互いに、花粉をやり取りしてしまいます。

種から芽をださせて育てると、どんな花が咲くのか予測できません。

広い農園でたくさんの株を育てて、気に入ったものを残すことができれば、

種を取り、新しい品種を作る楽しみがあるかもしれません。

 

4.接ぎ木もできる

世界各地で育ってきたもくげ(むくげ)は、それぞれに、あう土や水があるようです。

私のところでは、紫のものと比べると白い花のものは、

挿し木の成功率がかなり高く何倍も違います。

別の地方では、違ったことがおきるかもしれません。

最近はやらなくなりましたが、子供のころには、

挿し木が成功した株の幹に、同じ太さの咲かせたい木の枝を接ぎ木しました。

こうすることで、咲かせたい花を増やすことができます。

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この写真の木は、枝に枝を接ぎ木してあり、2色の花が咲いています。

つまり、木を弱らせてまでして、種を取る必要が無いからではないでしょうか。

 

 

 

以上がすべて面倒な方

ホームセンターなどで、一本数百円から5号鉢位のポットに入った苗を売っています

それを買ってきて、植木鉢に入れて、水を与えていれば、しばらくは花をさかせます。

 

 

 

 

 

次は、もくげ(むくげ)の害虫との戦い方です。(次に進むにはここをクリックしてください)

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